近視化に合わせて眼鏡を強くするとその時はよく見えるので満足します。
しかしながら調節の緊張を残したままで見ることになれば、疲れた筋肉は戻ることができなくなります。
せめて新しい眼鏡では遠くだけを見てくれたらいいのですが、同じ眼鏡で近くも見ると今まで以上に調節緊張を強めてしまいます。悪循環です。
コンピューターモニターから眼を離せない現代人にとっては、すべての年齢で調節緊張は無視できません。
毛様体筋の緊張が、頭痛や肩こり、目の乾燥感の大きな原因になっています
「火を見るより明らか」と言うように、見えるという事実はあまりにも直感的に正しいことのようですが、遠くが見える眼鏡をかけることが必ずしも目にいいこととは限りません。近くを長く見て疲れている状態でも遠くがよく見える眼鏡(コンタクトレンズ)を使っているとしたら、疲れが無くなったら何処にもピントが合わなくなってしまうので、疲れを固定し、慢性の疲れや頭痛の原因になってしまいます。
見えないから疲れるのではなく、疲れている時には遠くが見えないのです。


遠くが見えにくくなったからといって、安易に眼鏡を強くすることがいかに眼に悪いか分かっていただけたでしょうか。